安崎会長、9月9日CIO賢人倶楽部公開セミナー講演レポート

9月9日14時より、CIO賢人倶楽部主催の公開セミナーが予定通り行われました。
台風の最中にまさか80人以上の方々がご来場いただきました!

Seminar

下記の通り、簡単なレポートを載せさせていただきます。

  ●CIO賢人倶楽部公開セミナー
                   どうする、CIOの後継者育成
     ~育成で人材は育つか?組織に貢献するIT部門を築くには~

 

・14時より、公開セミナーはCIO賢人倶楽部木内里美会長からの短いご挨拶でスタート。

・14:05分より、KPMGコンサルティング株式会社パートナー 寺﨑文勝様より、『人材開発体系の構築とタレントマネジメントの実践』について「戦略的タレントマネジメント」のしくみ、その導入と運用のポイントについて40分ほどご説明いただきました。

・14:45より、安崎会長より『日本型ハイブリッド経営から見た人材育成』をテーマにし、コマツ創業者経営DNAの継承、社長就任時に考えて強く推し進めた「人材育成」と「情報武装」、
特にその成果として経営とITの融合~ハイブリッド経営の成功実例などを、50分ほどご紹介いただきました。

・休憩後15:50より、CIO賢人倶楽部アドバイザー(元 ノバルティス ファーマ株式会社 執行役員 CIO)沼 英明様より、『情報システム部門における人財育成』をテーマとし、ソーシングストラテジーが多くの企業のキーサクセスファクターになるに伴い、社内情報システム部門に求められる役割も変化をし続けている昨今、ひと、人財を育成するための方法とマインドについてご講演なさいました。

・16:40より、『CIOおよびIT部門の人材育成のポイント』についての1時間ほどの活発なパネルディスカッションが行われました。
【モデレーター】 KPMGコンサルティング株式会社 パートナー 立川 智也 氏
【パネリスト】
 本研究会会長(元 株式会社小松製作所 代表取締役社長) 安崎 暁 氏
 CIO賢人倶楽部アドバイザー(元 ノバルティス ファーマ株式会社 執行役員 CIO) 沼 英明 氏
 CIO賢人倶楽部 会長 木内 里美 氏
 株式会社インプレス IT Leaders 編集主幹 田口 潤 氏

・その後の質疑応答も活発で20分予定でしたが15分ほど長引き、最後の懇親会までコミュニケーションが続きました。

セミナー参加者は、CIO賢人倶楽部会員に加えて、ほとんど経営者及び会社のCIOで、安崎会長の講演で「企業の競争相手は同業他社ではなく世の中の変化だ」という締めくくりに共鳴がかなり起こりました。

また、本研究会の趣旨や活動などについての質問も出ました。対して安崎会長より、引退後の余生三等分主義の「世のため」という部分や、世の中との繋がりを通してボケ防止というような冗談交じりのご回答で参加者達の笑いを誘いました。

安崎会長、Biz/Browser(ビズブラウザー)のユーザ会で講演

June23 meeting去る6月23日18時より、東京21cクラブで、株式会社オープンストリームと片貝情報システム研究所がBizBrowzerユーザーを対象に開催された第一回次世代情報システム研究会に、安崎会長が講師として迎えられました。

一時間ほど、コマツ社長就任してから取り組んだ「人材育成」、「情報武装」及びITと経営との融合実例などを語っていました。

講演後、質疑応答が30分ぐらい行われて懇親会に入って活発な交流がまた続きました。

企業の競争相手は同業他社ではなく世の中の変化だと、どのように世の中の変化と付き合うのかというと、IT戦略が事業戦略に応えるべきで、事業戦略がIT戦略を武装にすべき、ハイブリッド経営の実践だということでした。
講演後の第一Q&Aは、まさにこの内容の繰り返しでしたので、このブログに残しておきます。

Q:…事業部門戦略とIT部門戦略はうまく行かないが、どうすれば良いのか。
A:普通の会社では、IT部門より事業部門の方が力が強いでしょう。この事業部門長がIT戦略の重要性が分かっていれば良いのですが、素人的にIT化を単なる仕事の効率化だと考えていると困ります。IT部門長が社長とか経営企画部門長とかを説得して会社全体の戦略としてIT戦略が今重要なのだと理解させねば問題はかたずきません。理解の足りない社長以下に対する、説得の仕方を工夫すべきです。社長が耳を傾けるようなコンサルや社外の助けを借りるとか、IT戦略で成功している会社を見学させるとか、社内に他社の成功例をうまく紹介するとか、問題意識のある社員グループに提案させるとか、IT部門長自身が本気の仕事として推進することです。これが出来ねば、IT部門長か社長が代わる時までだめですね。日々競争力を失いつつあるという危機意識が会社として足りないのです…

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第一回次世代情報システム研究会開催!株式会社小松製作所 元会長・社長の安崎様をお迎えし、ご講演を頂きました。安崎様が社長就任の際、会社全体のことだけをやると決断され「人材育成」「ITを経営の武器にすること」を実行されたことをはじめとして貴重なお話しを沢山頂きました。当社では今後もお客様の業務改革や事業貢献につながる講演、セミナー、イベントを開催してまいります。

Posted by 株式会社オープンストリーム on 2015年6月23日

片貝情報システム研究所記事

安崎会長、Biz/Browser(ビズブラウザー)のユーザ会で講演予定~6月23日(火)

先月中旬頃、安崎会長へのセミナーでの講演依頼が入り、6月23日(火)に決まりました。
今回はBiz/Browser(ビズブラウザー)のユーザ会での講演です。
今でこそITは経営の武器だと言えますが、20年も前にそれを実践された安崎先生に経営にとってのITとは何か、それをどう経営に生かしたかなどを語っていただきたいということで、ご好評をいただいた去年7月のシステムイニシアティブ協会での講演内容(ITを経営の武器にする)に似たような話題になる可能性が高いと思われます。

今回の主催者:
オープンストリーム
片貝システム研究所

詳細が決まり次第、またご案内いたします。

ハイブリッド経営のすすめ-経営とICT(続き)

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ブログをご応援の皆様、ありがとう!「経営とICT」の続きです。

2.6 経営とICT(続き)

情報武装、E:KOMATSUの仕事で失敗したかと思うことがある。せっかく社長の仕事として、1995年の時点でヴィジョンを掲げ数年間多数の担当者が良い仕事をしてきてくれたのに、私自身が自分の時間を十分これに使ったのかという反省がある。ICTがどう進化するか先の見通しは当時誰にも正確には予測できなかっただろうが、ネット社会がこれだけの発展を遂げた現在からみたら、経営実務(戦略、M&A、開発、生産、マーケティング、人事、財務などの執行)は全て副社長以下に任せ、宣言通り長期的な人材育成とこの情報武装の仕事にのみ専任し、社長にしかできない全体最適の決断のために全力投球していた方がより効果があっただろう。ICTをビジネスと融合する例としてKOMTRAXAHS鉱山機械)などが発展途上だったが、ビジネスモデル特許を取り損ねた。特許を取れと号令をかけたのだが、言い放しでフォローが足りなかった。技術開発と用途開発をハイブリッド化した当時まだユニークな新ビジネスとして先頭を走っていたのだから、特許の取り方を大工夫して申請、交渉をしたら成功した可能性があったかもしれない。どうなったと聞いた時には、周知の技術を組み合わせただけだから、特許として認められない、との特許庁の判定ですとの平凡な答えが返ってきた。もう少し真剣に世界中で特許獲得に全力投球をしていればと悔やんだが後の祭り。難問ではあったが、ビジネス特許が取れていたら、会社は今頃ひと財産出来たのにと残念至極である。イノベーションは技術革新という日本語があてられるのが普通だが、技術開発と用途開発を結合してビジネス化するのが本来のイノベーションだ、用途開発の方が研究開発より難しいのが世の通例だ。KOMTRAXも顧客サービスのための情報収集という技術的な最初の狙い以上に世界各地で様々な用途、使い道が後に生まれた。中国人社員が見つけた債権管理への応用例は、有名になったが中国ならではの使い道といえる。

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谢谢各位对我博客的支持!接前文续谈「经营与ICT」这个话题。

2-6 经营与ICT(续)

有时我觉得自己在信息武装,E:KOMATSU方面的工作好像是失败的。作为社长的工作,我于1995年揭示了经营理念,其后数年里许多业务担当也为此而努力,然而我自己是否将足够的时间用于此项工作了呢,这点颇让我反思。也许当时谁也不能正确预测ICT将如何进化,不过从网络社会迅猛发展至今的事实看来,当时要是把经营实务(战略,企业并购,开发,生产,营销,人事,财务等的执行业务)都托付给副社长,我如宣言那样专职搞长期人才培育以及信息武装工作,全心全意投身于非社长莫属的有利于公司全体决策工作的话,兴许取得的成效会更好些。以ICT和商业的融合为例,在KOMTRAX、AHS(矿山机械)等蓬勃发展的阶段,我们却让取得商业模式专利的机会白白流失了。虽然我下过申请专利的号令,但是仅仅是发了号令而已,之后并没有足够追踪。技术开发和用途开发的混合化在当时作为具有独特性的新型事业走在时代前列,如果在取得专利方法上多下功夫致力于申请与交涉,成功的可能性应该是有的。当我问及事情进行得如何时,得到了一个平淡无奇的回答,说根据专利厅的判定,使用已为世周知的技术组合而成之物不在认可之列。当时真应该更认真努力一些,投身于世界各地致力于专利工作,事后我真是追悔莫及。虽说这确属难题,但是如果当时取得了商业模式专利,至今公司可就发了一笔大财,此乃一大憾事。“イノベーション(innovation)”相当于日语的“技术革新”,然而将技术开发和用途开发相结合并使之商业化才是本来意义上的“革新”,而用途开发较之研究开发更难,此乃世界通利。值得一提的是KOMTRAX最初的目的是技术性实现信息收集以满足顾客需求,然而后来在世界各地的用途却出乎意料地被拓宽,大大地超出了其本来的目的。比如中国员工发现的债券管理应用之例就广为人知,可说是只有在中国才会被发掘出的用途。

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ハイブリッド経営のすすめ-経営とICT

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ブログをご応援の皆様、ありがとう!今日のトピックは「経営ICT」です。

2.6 経営とICT

戦争や経営に情報が重要だと認められて久しい。私が1995年に社長に就任した時、人材育成と並び情報武装を社長の仕事の中心においたのはなぜか?パソコンが普及し始め、インターネットがまだどう発展するか良くわからない時代。自社の経営上、情報に関するいくつかの課題を抱えていた。たとえば、次のような課題群。
1.重要な意思決定に必要な現場情報の不足、質量、スピードが将来の情報化社会に合っていない。
2.縦割り組織による部分最適主義、大企業病の始まり。全社横断の全体最適への議論を促すきっかけが不足。
3.グローバル化した事業、組織を瞬時につなぐシステムがない。既存の情報システムは自社開発の日本固有のもの。
4.多くの社員は情報の重要性は認めるものの、課題解決は専門家任せの態度が普通。
5.紙の情報に過度に依存、仕事のやりかたが伝統、前例踏襲型。

ビジネスそのものの戦略決定よりも情報武装のほうが社長の仕事として緊急性・重要性が上だと考えた。経営と情報・ICTをどう融合するか?誰かが方向を示さねばならない。会社全体で最適の決断をするのは、部門担当の各役員、情報専門家には難しい。社長が責任を負って決断を下すべきだと考えた。これが就任初年度の社長方針に「情報武装」という言葉を使って社長にしかできない全体最適の決断をする動機であった。どんなことをやったか?
(1)情報責任者ーーー チーフ・インフォメーション・オフィサー(CIO)を任命。情報に関する研究開発、制度設計の全権を与えた。情報専門家ではなく、情報を活用する側の役員を選定した。この人は後に社長となった。
(2)社外専門家の意見を聞いた。CIOと相談し自社の向かうべき将来像を固めたが、更にコンサルタントに大金を払い、世界最先端の目標設定、情報連絡、報告などの電子化、開発業務の期間短縮、サプライ・チェーン改革、日々の原価把握に取り組んでもらった。
(3)IT活用の新ビジネスモデルの開発、ベンチャ―探索のITファンド設立などである。(続き)

最後までお読みありがとう。また次回ね!

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谢谢各位对我博客的支持!今天的话题是「经营与ICT」。

2.6 经营与ICT

信息之于战争以及经营至关重要,这点在很久以前就被认识到了。我在1995年就任社长时,就将人才培育和信息武装定位为社长工作的中心,为什么呢?那时电脑开始普及,因特网的发展将走向何方也尚未明了。公司在经营以及信息方面存在一系列课题,举例如下。
1.在做出重要决定方面所需现场信息的不足,质量以及速度都不能回应将来信息化社会的需求
2.由纵向组织滋生出的偏重局部主义,大企业病的抬头。公司没有发掘出足够的契机,以促进有关最利于公司全局施政的横向讨论工作。
3.没有能立即统合全球化事业以及组织的系统。现有的信息系统为本公司开发的日本固有的系统。
4.多数员工虽然承认信息的重要性,但是普遍态度为解决课题依靠专家则行。
5.过度依赖纸张信息,工作方法守旧,遵循前例型居多。

因此,我认为在社长的工作中,比起制定战略决策,信息武装更显其紧迫性和重要性。那么如何实现经营以及信息・ICT 的融合?首先必须有人指出方向。有关最利于公司全体的决策工作,各个部门的管辖董事以及信息专家难当此任,负责下决断的应该是社长。这就是我在就任社长头一年的社长方针里使用「信息武装」几字,表明总管公司全局决策工作非社长莫属的动机。为此我具体做了什么呢?
(1)任命了信息主管—Chief Information Officer(CIO),予其全权负责信息研究开发以及制度的策划工作。这位信息主管我并不是选用信息技术专家,而是选用了擅长信息活用的董事担任,其后他也成为了小松的社长。
(2)听取公司外部专家的意见,与CIO商定了公司发展的前景图,进而花费大笔咨询费请相关顾问参与了制定世界最先端目标,信息联络,报告等方面的电子化,开发业务期间短缩 ,供应链的改革,日常成本的管理等等工作。
(3)活用IT新商业模式的开发,用于风险事业探索的IT基金的设立等等。(续)

谢谢阅读!再见!

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