引退後も中国と関わる-日中民間の草の根交流~「夢を蒔く」からの抜粋

 引き続き、安崎会長の著作「夢を蒔く」(中国語版は、中国側出版社の主張により「机械巨人小松 无所畏惧的信念」という書名となっています)のピックアップです。

 本書の内容を2か3週間おきにピックアップします。著者は現役時代、中国だけではなく、全世界を舞台にしていたのですが、中国での出版なので、主に中国にかかわる章節の内容をピックアップして載せたいと思います。

 今日は、3.3「引退後も中国と関わる」部分からのピックアップになります。

日中民間の草の根交流

 欧米や西側諸国、そして日本の大企業社長で、若いころ中国の仕事に携わった経験を持つ人は多くない。私の知る限りでは、ドイツのフォルクスワーゲンのピエヒさんと、日本では私の二人だけだ。二人の共通点は、次の三点である。
1.中国に需要が多い会社で仕事をしている。
2.早くから中国経済の将来性に眼をつけ、他の人が注目していない時代から、自分自身で市場に乗り込み、陣頭指揮をしていた。
3.中国だけでなく、世界市場全体を見てきた。
 単に中国通というだけでは社長は務まらない。中国市場に重きを置いている会社の社長が、中国に詳しいわけでもない。世界市場の中での、中国の位置づけを見極めることが重要なのだ。
 現在、コマツの事業は世界190ヵ国で展開している。私も現役のころは、70ヵ国に出かけた経験がある。最も多く通った国の順番は、アメリカ、ロシア、中国となる。
 引退した今、私が日中の民間で行われている草の根交流のお役に立ちたいと思っているが、それは次のような理由からである。
 若いころから、引退後は余生三等分主義で暮らしたいと念願していた。第一が世のため、人のため。第二が家族や友人のため。第三が自分のためという三つを充実させた暮らしを送りたいと考えていた。時間とエネルギー、お金を三等分してこの三つに使い、健康寿命を全うしたい。現役のころ、特に社長就任後は公人となるので、自分や家族のことはおろそかにせざるを得ない。仕事に全力投球である。もちろん個人としては、政治、教育、社会に関心がある。ただ引退後も会社社長という経歴を看板に政治、教育などに口出しするのはみっともないと考えている。ひたすら余生を楽しみながら、健康寿命を全うしたいと願うのみである。
 そこで、引退後「世のため、人のため」に何ができるかを考えた。世間が受け入れてくれる、自分の得意技は何か? 政治家ではない、学者でもない私が、過去の経験や自慢話をしても、聞く耳を持ってくれる人はいない。人様に教えることは苦手だ。現在も自分が関心を持って勉強していることしか話せないし、書けもしない。しかし、読むこと、聞くことは続けられる。
 学生のころ、先輩が「将来の日中関係に関心を持て」と示唆してくれたことが頭の中に残っていた。中国は資本主義経済の経験がない。中国の、特に民間経営者とその予備群の人たちには、「コマツがグローバル化にどのように立ち向かってきたか?」「失敗と成功の原因、理由は何か?」などの質問を受けながら率直に答えていけば、役に立つ話となるかもしれない。これが、なぜ、今私が、日中民間草の根交流のお役に立ちたいと努力している理由だ。そのために、2014年に『聚変』という本を上海で出版した。
 この本を読んだ読者から、「中国に来て詳しい話をしてくれ」と言われることがある。日時の都合が合えば、喜んで出かける。先方が日本に来て、「話を聞かせろ」と言われることもある。出版を考えたのは、ビジネススクールで講演したとき、学生の中に企業に勤めている人がいたが、「安崎さんの話は、経営者を志す中国の若者にとっておもしろい」と評価してくれたことだ。それでは、そういう人を対象にして、本を出してみようと考えたのだ。この出版活動を通じて、孫秀蓮さんという若い在日中国人を知るきっかけとなった。彼女は、『和華』という雑誌の編集長だ。

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 继续摘选安崎会长的著作《夢を蒔く》(中文版由于中国出版方的主张书名由《播种梦想》改为:《机械巨人小松 无所畏惧的信念》)内容。

 本博大约2或者3周一次,从这本新书里摘选、分享一些内容。
虽说著者的职业生涯舞台并非仅限于中国、而是整个世界,但是因本书即将在中国出版,因此着重摘选分享一些与中国有关的片段内容。

 今天摘选内容来自于3.3“引退后也致力于日中交流”部分。

推动日中民间外交

 欧美以及西方各国、进而日本的大企业总经理中,年轻时曾从事过与中国有关的工作之人不多。我所知道的只有德国大众汽车的皮耶希以及我两人而已。我们二人的共通点有三个,如下所示。
1.都在拥有众多中国客户的公司里工作。
2.从早年便开始关心中国经济的未来,从其他人尚不关心的时代开始、就积极主动地投身于市场,在前沿指挥、带领大家冲锋陷阵。
3.不是仅仅关注中国、而是放眼世界这个整体市场。
 总经理之职,仅靠通晓中国这点本事是难以胜任的。再者,也不是说主打中国市场公司的总经理就是通晓中国之人。作为总经理,重要的是看清中国在世界市场之中的定位。
 现在,小松的事业已经遍及世界190个国家。我在现役时代,曾访问过70个国家。最多次访问的国家,按照顺序来说是,美国,俄国,中国。
 在引退之后的现今,我也期望有助于民间性质的日中草根交流活动,我这种思想,源于以下理由。
 自年轻时开始,我心里便萌发了将来引退后实行余生三等分主义生活方式的愿望。我考虑的三等分主义生活,第一为世界、为他人,第二为家庭及朋友,第三为自己,充实这三方面的人生内容,享受余生。将时间以及精力、金钱分成三等分使用、以图健康地享尽天年。因为我在现役时代、特别是就任总经理之后身为公众人物,将全身心都投入到了工作之中,照顾自身以及家庭都成了有心无力的事情。而今天的我,作为个人还保持着关心政治、教育以及社会问题的习惯,但是认为既然已经退了下来,若还打着往昔公司总经理的幌子对政治、教育等事情多嘴多舌就太不成体统了。只愿一门心思享受余生、维持身心健康、享尽天年。
 那么,退役之后能做点什么“为世界、为他人”的事情呢?我思考起这个问题来。我能为世人接受的拿手本事是什么?既非政治家、又非学者的我,讲讲过去的经验或者自吹自擂一番过去的业绩,想来也没人愿意听,再说我也不擅长于教人。到现在我能说说或者能写写的也只是自己关心、学习中的东西。幸而,我依旧耳聪目明、能读能听、能继续了解这个世界。
 学生时代一位前辈给了我启示的话语一直难以忘怀:“要关心将来的日中关系”。中国没有经历过资本主义经济,若是针对来自于中国、特别是民间经营者以及民间经营者预备军们“小松是如何应对全球化大潮的?”“失败以及成功的原因、理由是什么?”之类的具体提问,我应该能通过回答他们而对他们有所帮助。这便现今的我也为了有助于日中民间草根交流活动而不懈努力的理由。为此,我于2014年在上海出版了《聚変》一书。
 有些读了这本书的读者邀请我去中国演讲。若日程可能,我便乐于应邀成行。也有对方到日本来、希望见面听我讲演的情况。让我考虑出版这第二本书的原因,是在商业学校讲演的时候,得到了在企业工作的学生反馈:“安崎先生的讲演,对于立志成为经营者的中国年轻人来说,受益匪浅。”这样的评价给了我动力,于是我想,那就为这些人写书出书。通过出版活动,我认识了年轻的在日中国人孙秀莲。她是杂志《和华》的编辑长。

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